グレイッシュとモモ

河合隼雄先生と『グレモモ』

伝えたい、想いのリレー

それは2006年、春—.
当時、文化庁文化部長であった寺脇研さんの尽力で、 私たち激弾BKYUの作品「グレイッシュとモモ」は、 文化庁の試写室で、前代未聞の演劇鑑賞会を開いていただくこととなりました。

寺脇さんの「河合長官にぜひ観ていただきたい」という想いが、 実現を可能にした演劇鑑賞会でした。

ちょうどその頃、養護学校や福祉施設からの観劇要望のために、 本来2時間に及ぶスケールの作品を、約半分のショートバージョンに 作り替えており、小さなスペースでも上演が可能だったのです。

文化庁の試写室をステージに行った「グレイッシュとモモ」を、 故・河合隼雄先生は1番前でニコニコしながら観てくれて、終わって拍手、 そしてすぐに握手してくださいました。

「こういう役を表現するのは、とても大変だろうと思います。とてもよく表現していたと思いますよ」
とも言って下さいました。

河合先生にフルバージョンを観てもらうという夢は、残念ながら叶わなかったけれど、 河合先生に観ていただいた作品であるということは、私たちの誇りであり、 自信にも繋がっています。

その機会を作ってくれたのが、他ならぬ寺脇さんで、文化庁を退く前に間に合うようにと、尽力してくださったのを覚えています。

寺脇さんがいなければ、この作品が眠ったままだったかもしれない。
尊敬すべき方々の後押しで、動き始めた作品。私たちは、 感謝の気持ちとともにこれからも伝えて行きます。

激弾BKYU 東野醒子、阪本浩子 談

※激弾BKYUホームページより抜粋